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お粗末敗戦で大荒れ…札幌イレブン、サポーターに水かけられた

[ 2011年6月13日 14:37 ]

試合後、怒りのサポーターから水をかけられ激怒する河合

J2第16節 札幌0―2横浜FC

(6月12日 室蘭)
 J2札幌が12日の横浜FC戦(室蘭)で惨敗した。シュートは今季、最少の2本に終わり、後半にミドルシュートで立て続けに失点。連勝は2でストップした。試合後、チームが観客席にあいさつに向かうと、興奮したサポーターから水をかけられ、主将のDF河合竜二(32)が口論となるなど、年1回の室蘭開催は後味の悪いものとなった。

 肩を落としながらも、必死に前を向く選手たちに、追い打ちをかけるように水が4回飛んだ。FW近藤が「おれたちも頑張っている」と詰め寄ったが、ボルテージが上がる男性ファンの暴挙はやまない。仲裁に入った河合にも「うるせんだよ!」と、暴言を浴びせかけ、口論へと発展した。結局、周囲のサポーターや選手、スタッフが必死に止め、事なきを得たが、不穏なムードが充満した。

 それほどにお粗末な内容だった。守備の要・MF芳賀が左足底腱膜部分断裂で欠場とあって石崎監督は「守備をしっかりとしたかった」と、10日の紅白戦では試さなかったアンドレジーニョのワントップを採用。奇策に出るも、全く機能せず。しかも放った2本シュートは枠にも飛ばない始末。プレスもはまらず、ミドルシュートから失点した。チームの柱・DF高木純は「あれだけミスがあったら無理。どうやって勝てばいいんだ」と頭を抱えた。

 ホームでの連勝も3でストップした上に、水までかけられた札幌。河合は「何でダメだったという答えはない。1つ1つ全力でやるしかない」と声を絞り出した。勢いづいた連勝から一転、また暗雲が立ち込めた。

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2011年6月13日のニュース