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鈴木 故郷茨城のために!無報酬で水戸と契約

[ 2011年6月9日 06:00 ]

J2水戸に入団した元日本代表FW鈴木(左)は柱谷監督からユニホームを渡される

 被災地・茨城のために、鈴木が無給でプレーする。J2水戸に入団した元日本代表FW鈴木隆行(35)が8日、水戸市内で記者会見し、「強い希望でアマチュア契約にした。(金銭的な)バックアップはしてもらおうとは思っていない」とプロ契約のオファーを断って、無報酬で契約したことを明らかにした。

 東日本大震災が大きなきっかけとなった。昨年11月までプレーした米独立リーグ1部ポートランドから今年になってコーチ就任のオファーが届き、一度は引退を決意。3月には正式に契約する予定だったが、故郷が被災して「茨城のためにサッカーで何かやりたい」と心が変わった。水戸の柱谷監督に電話で「協力できないか」とコーチなどを含めてサポートを申し出ると、「選手としてプレーしてくれ」と言われて現役続行を決めた。

 経営難に陥っている水戸にとっては鈴木加入の効果は絶大。早くもウエディング業界王手の「テイクアンドギヴ・ニーズ」が新たにスポンサーになることが決定。「目標はチームをJ1に上げること」という鈴木が、プレーでも経営面でも水戸を救う。

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2011年6月9日のニュース