本田“世界目線”でバッサリ「これを最低ラインだと…」

[ 2011年6月8日 06:00 ]

<日本・チェコ>ゴールを奪えずに天を仰ぐ本田

キリン杯 日本0―0チェコ

(6月7日 日産ス)
 日本代表は7日、チェコと対戦して0―0で引き分けた。右FWでフル出場した本田圭佑(24)は、1日のペルー戦から進歩を見せた3―4―3システムにご満悦だったアルベルト・ザッケローニ監督(58)とは対照的に試合内容に不満を示した。大会は全3試合がスコアレスドローとなり、3カ国が優勝を分け合った。
【試合結果 メンバー】

 ただ1人、別次元の目線だった。2戦連続のスコアレスドローに終わったチェコ戦を終え、本田が不満を口にした。「何を目指して話をするかにもよるけど、良い(内容)とは言えない。全体的にまだまだ。いろいろな要素があって(ザッケローニ)監督がポジティブなことを言っているのは想像できるけど、そのレベルで会話をしてはいけない」。14年W杯ブラジル大会制覇を本気で目指しているだけに、FIFAランク32位の東欧国に勝ちきれなかったことに納得できなかった。

 本田は3―4―3の右FWでフル出場。システムに固執することを嫌い、ザッケローニ監督に中央でプレーすることを直訴してトップ下気味の位置でプレーした。4本の直接FKは不発に終わったが、後半32分に岡崎への絶妙のクロスで李の決定機を演出するなど抜群のキープ力で攻撃陣をリード。3―4―3布陣で行った4日の戦術練習で主力組から外れ先発落ちの可能性もあったが、代えの利かない存在であることを示した。

 ザッケローニ監督は「本田は常にプレーの中心にいた。中央に入ることは2人で話して決めたが、私にとっても彼にとっても良かった」と絶賛。試合終了直後、歩み寄ってねぎらうように声をかけた。

 だが、試合内容にご満悦だった指揮官とは対照的に本田は「もっと“さすが”と言われるサッカーをしないといけない。これ(チェコ戦)を最低ラインだと思わないと。方向性が見えた?そんな安易なことではない」とばっさりと切り捨てた。

 小学生の卒業文集に将来の夢として「W杯優勝」と記し、本気で世界一を目指し続けているからこそ、今の本田がいる。監督が納得しても、サポーターから温かい拍手を送られても、妥協することはない。ロシアリーグはシーズン中のため、8日に再渡欧する予定。レフティーが残した“ダメ出し”をチームメートがどう受け止めるのかが、今後のザックジャパンの成長を左右することになる。

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