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長友が攻撃スイッチ!3―4―3「起点」託された

[ 2011年6月6日 06:00 ]

リフティングする長友

 3―4―3布陣の攻撃は長友から始まる。日本代表は7日、キリン杯で欧州の強豪チェコと対戦する。左サイドハーフで先発濃厚なDF長友佑都(24=インテル・ミラノ)は、攻撃的な3―4―3システムの徹底練習を続けるアルベルト・ザッケローニ監督(58)から“司令塔”役を命じられた。強豪インテル・ミラノで磨かれた攻撃力をサイドから見せつけることになる。

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 左サイドの長友に「攻撃の全権」は託された。連日、練習の大半が攻撃的な新システム3―4―3の習得に費やされているが、そうした中、ザッケローニ監督から直々に長友に指令が下った。「おまえのところにボールが入ったら構わず行けっ!後ろのことは考えるな」。マイボールの状況で、左MFの長友にボールが入った瞬間、それが日本代表の攻撃の合図となる。長友も「僕が攻撃のスイッチを入れる。マイボールで入ったときには前に、という感覚」と“司令塔”役の自覚十分だ。

 前日から主力組の左サイドはDF槙野、長友、そしてFWに岡崎が固定され、攻撃的な顔ぶれがそろった。長友はその岡崎にも「おまえは下がるな、守備はいい」と伝えたという。「サイド攻撃が有効にならないとこの布陣の意味はないから」。早くも3―4―3の特性を理解し、最大限に生かすすべを考えていた。

 もちろん守備を軽視するわけではない。強豪相手では当然、押し込まれる時間帯もある。「その場合は5バック気味になるのも仕方ないという話だった。そのバランスが難しい」。DFラインに吸収されることもあれば、一方で攻撃のスイッチを押す大役も任された。1試合平均15キロという、驚異的なスプリント力を持つ唯一無二の存在だからこそ、可能な役割となる。

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2011年6月6日のニュース