本田主力組外された 3―4―3では構想外

[ 2011年6月5日 06:00 ]

<日本代表>ザッケローニ監督(右)と話した本田

 本田が外れる!日本代表は7日に欧州の強豪チェコ代表と対戦する。アルベルト・ザッケローニ監督(58)は、1日のペルー戦に続き3―4―3を採用する方針。4日は横浜市内で紅白戦などを行い、新システムの習得に時間を割いたが、FW本田圭佑(24=CSKAモスクワ)は1度も主力組に入らなかった。3―4―3ではエースが構想から外れる現状が浮き彫りとなり、チェコ戦は先発を外れる可能性が高まった。

 主力組を意味する黄色いビブスが本田の手に渡ることはなかった。ザッケローニ監督は約2時間の練習の大半を3―4―3の徹底に費やした。選手を2組に分けて、コート約4分の1を使った戦術練習を行い、主力組につきっきりで指導。さらに紅白戦で連係を確認した。しかし、本田は1度も主力組に入らなかった。チェコ戦に向けてザッケローニ監督は「前回(ペルー戦)より進歩していることが必要」と話し3―4―3の採用を明言。本田が先発を外れる可能性が高まった。

 理由は明白だ。指揮官は3―4―3について「素早くプレーする必要がある。私の選手なら決して不可能ではない」と説明した。この布陣ではスピードが重視される。少ないパスで一気に相手ゴール前に迫るカウンター攻撃が理想型だ。足元で受けて、中盤でタメをつくるタイプの遠藤や本田よりも、スピードが持ち味の選手の方が適合しやすいのだ。

 もちろん戦力外を意味するわけではない。現在は習得を最優先に3―4―3の練習に多くの時間を割くが、あくまで攻撃的な切り札となる布陣だ。ベースは従来の4―2―3―1であり、その場合は本田が2列目で起用される可能性が高い。

 ペルー戦でも、本田は3―4―3で戦った前半での起用を見送られ、4―2―3―1に変更した後半から出場した。この日の練習前、ザッケローニ監督は本田と約5分間、2人だけで話し合った。本田の実績や影響力を考慮し、指揮官の考えを直接伝えたようだ。

 負傷や体調不良以外で先発を外れれば、09年10月14日のトーゴ戦以来。ペルー戦後には「ぶっちゃけ、システムは何―何―何でも同じ」と過熱気味のシステム論争を一蹴し、熱く持論を展開した本田だが…。ザッケローニ監督がもっとも力を入れるシステムの構想外となる皮肉な展開となった。

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