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因縁だらけの静岡ダービー 高原は史上初“両チーム弾”狙う

[ 2011年5月27日 13:11 ]

清水入り後、古巣と初対決!3戦連発へ気合十分の高原(右)

 静岡ダービー(午後2時、アウスタ)を28日に控えた26日、両クラブは非公開練習を行ったが、清水のアフシン・ゴトビ監督(47)はFW高原直泰(31)らの先発起用を明言。磐田時代の02年以来、9年ぶり静岡ダービーに帰ってくる高原が、東海大一中(現東海大翔洋中)の先輩でもある磐田のGK川口能活(35)から3戦連発ゴールを決めれば、静岡ダービー史上初の両クラブ得点記録選手となる。

 この日から三保グラウンドはオレンジ一色に染まった。サポーターが壁や通路に横断幕やのぼりを掲出。高原は「こういった雰囲気は初めて。でもダービーは自然とモチベーションが上がりますからね」と初めて磐田を相手にする静岡ダービーで、戦闘態勢に入った。

 14日の神戸戦では途中出場で移籍後初得点。22日の大宮戦は先発して2得点した。2点目を奪った後、サポーターの称賛をあおるように耳に手をあてる“リケルメ・ポーズ”も。「サポーターに喜んでもらえるのは気持ちいい」と高原は気持ちも乗っている。

 ゴトビ監督は「勝っても、より良くするためには同じメンバーを選ぶとは限らない。しかし碓井、村松、高原は変える必要はない」と状態のいい3選手の名を挙げ、先発の一部を明かした。

 ベテランとして小野主将とともにチームをけん引している。清水東から磐田入りした98年当時、ブラジル代表主将でもあったMFドゥンガに何度も怒鳴られた。高原を精神的に成長させたが、31歳になった高原のリーダーシップはそれと違う。「ドゥンガは外国人だからあれができた。自分は日本人なので」と若手がのびのびプレーできるような雰囲気を醸し出し、声ではなく練習に臨む姿勢やプレーで引っ張る。

 東海大一中の先輩でもある磐田GK川口との対戦も注目される。過去の直接対決は9戦で3得点。高原が磐田、川口が横浜に所属していた01年7月7日の対戦では、第1ステージ優勝を決めるVゴールを決めた。3戦連発を決めれば、ドイツ1部リーグのフランクフルト時代の07年以来。完全復活をアピールするのに、最高の舞台が整った。

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2011年5月27日のニュース