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宮市A代表初招集へ キリン杯デビューなら歴代2位の年少記録

[ 2011年5月22日 06:00 ]

招集が有力な宮市

 フェイエノールトのFW宮市亮(18)が6月1日のキリン杯ペルー戦(東北電力ス)、同7日の同チェコ戦(日産ス)で、A代表に初招集される可能性が高まった。日本サッカー協会関係者が21日、示唆した。宮市がキリン杯で国際Aマッチデビューすれば、日本代表歴代2位の年少記録となる。日本代表メンバーは27日に発表される。

 欧州で才能を開花させた18歳の新星FW宮市がザックジャパンに初合流する。A代表とU―22日本代表は6月1日に新潟で親善試合のダブルヘッダーを開催するが、日本サッカー協会の強化幹部は宮市の処遇について、招集が有力視されたU―22日本代表での招集手続きを行っていないことを明かした。それは同時にキリン杯でのA代表招集を意味する。

 ペルー戦はシンデレラボーイにふさわしい舞台だ。出場すれば、18歳169日での国際Aマッチデビュー。98年4月1日の韓国戦に17歳322日で出場した当時清水ユースのMF市川大祐(現甲府)に次ぐ歴代2位の年少記録となる。

 今季フェイエノールトに加入した宮市は、欧州主要リーグでの日本人最年少出場記録(18歳54日)、同最年少ゴール記録(18歳60日)を塗り替えており、新たな勲章が加わることになる。

 予兆はあった。100メートルを10秒台で走るスプリント力、今季12戦出場で3得点3アシストをマークした攻撃力は、保有権を持つ名門アーセナルが、レンタル先のフェイエノールトから呼び戻そうとするほど、欧州での評価は高い。ザッケローニ監督もその能力を認め、南米選手権に向けて厳選した海外組15人の中に宮市を選出していた。

 今回はA代表とU―22日本代表の活動が重複するため、宮市がどちらに招集されるか注目されていた。もちろんU―22日本代表に招集され、6月19、23日のロンドン五輪アジア2次予選クウェート戦に出場する可能性もある。ただ、U―22日本代表は6月1日のオーストラリア戦で一度解散するため、既に所属クラブがオフに突入した宮市にとっては、7日のチェコ戦まで活動するA代表に参加する方がコンディション調整の面でも利点が多いのだ。まだ関塚ジャパンにも招集されたことがない宮市が五輪世代の秘密兵器から、日本の新星になろうとしている。

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2011年5月22日のニュース