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香川 決意の帰国!欧州CLからビッグクラブ移籍だ

[ 2011年5月21日 06:00 ]

帰国したドルトムントの香川は、欧州CLへの熱い思いを語った

 欧州CL経由ビッグクラブ行きだ。日本代表MF香川真司(22=ドルトムント)が20日、ドイツから帰国した。今季18試合出場8得点でドルトムントの9季ぶりのリーグ制覇に貢献した香川には、マンチェスターUやACミランなどが興味を示しているが、ドルトムント残留を明言。来季は欧州チャンピオンズリーグ(CL)で活躍し、憧れのバルセロナなどビッグクラブへの移籍を目指す青写真を描いている。

 心はすでに来季へと向いていた。関西国際空港に降り立った香川は去就について「ドルトムント?そのつもりです」と残留を明言。そして初挑戦となる欧州CLへ気持ちの高ぶりを隠さなかった。

 「あの舞台は特別。チャンピオンズリーグに出場できるのが大きい」

 メッシ(バルセロナ)やルーニー(マンチェスターU)らリーグが違う世界のトップ選手と戦える喜び。日本人初の準決勝進出を果たしたDF内田(シャルケ)やDF長友(インテル・ミラノ)、仲の良いMF本田(CSKAモスクワ)ら身近な日本人の活躍も刺激になっている。そして何より「若い選手がビッグクラブに注目される環境でやれるのは幸せ」という。ともにドルトムントをけん引して来季のRマドリード移籍が決まったサヒンを引き合いに出し「僕にも夢がある」と話した香川。欧州の舞台で結果を残してビッグクラブ移籍をたぐり寄せる。過去に憧れのクラブとして挙げていたバルセロナが標的になりそうだ。

 1月のアジア杯で骨折した右第5中足骨も順調に回復。14日のリーグ最終戦フランクフルト戦で約4カ月ぶりに公式戦復帰。デュイスブルクで開催された17日の慈善試合ではチーム・ジャパンの主将としてPKも決めた。キリン杯に招集されれば参加する意向だが、「まず休養して充電したい」という。6月後半から始まるドルトムントのキャンプに向けて体をつくっていく。

 「今年は良い経験ができた。来季は1年間戦えるように頑張りたい」

 今季前半戦の活躍でマンチェスターUやACミランが獲得に興味を示している。しかし骨折で後半戦を棒に振ったこともあって、あえて移籍を封印した。欧州CL経由ビッグクラブへ。今は静かに牙を研ぐ。

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2011年5月21日のニュース