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南米選手権出場辞退発表 小倉会長「極めて悔しい」

[ 2011年5月17日 17:46 ]

南米選手権の出場を辞退し、記者会見で無念の表情を見せる日本サッカー協会の小倉純二会長

 日本サッカー協会は17日、7月にアルゼンチンで開催される南米選手権への日本代表の出場辞退を正式発表した。東京都内で記者会見した小倉純二会長は、欧州所属クラブの選手を登録22人の半数以上集められなかったことを辞退の理由に挙げて「極めて悔しいし、残念だが、大会にふさわしいチームができなかった」と語った。

 欧州クラブとの交渉に当たった日本協会の原博実強化担当技術委員長によると、16日夜に全クラブからの返答がそろったという。具体的にいくつのクラブが招集を拒否したかは明かさなかったが、「長期間選手を出すのは厳しいという声がほとんどだった」と語った。ザッケローニ監督には出場辞退を伝え、了承を得たという。

 日本は1999年大会以来2度目の招待出場の予定だった。東日本大震災の影響で7月にJリーグの代替日程が組み込まれ、国内の選手主体のチーム編成が困難になったことから、4月に一度は出場辞退を決定した。

 しかし、主催者側に再考を求められ、欧州クラブ所属の選手中心でチームを編成することを条件に、出場の道を模索したが、最終的に辞退に追い込まれた。

 ▽大東和美・Jリーグチェアマンの話 こういう結果は残念。Jリーグで計画されている日程をしっかり戦っていくことが、今後の代表強化につながっていくと思う。

 ▽原博実・日本サッカー協会強化担当技術委員長の話 海外組はキリンカップをやってから休んでもらう。ワールドカップ(W杯)予選前に集まれる時間は短いが、コンディションを上げることが予選につながる。

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2011年5月17日のニュース