×

ゴトビ監督またスタメン変更 189センチ新人を抜てき

[ 2011年5月14日 11:57 ]

 ホーム・アウスタで4試合ぶりの勝利を目指す清水が、またもやスタメンを変更する。若手を積極的に起用しているアフシン・ゴトビ監督(47)が1メートル89の長身の新人DF岡根直哉(23)を先発に抜てきする可能性が強くなってきた。

 オカネとボスナーのDF版“ツインタワー”で勝ち点を稼ぐ。ゴトビ監督は「神戸は(清水と同じく5戦で)3得点だが、順位はわれわれより上(7位)にいる。難しい試合になる」とロースコアの展開を予想。1メートル87のFW都倉ら高さがある神戸に、11日の練習からテストしてきた1メートル89の岡根と1メートル92のボスナーのセンターバックをぶつける。

 「あす(14日)にならないと出るかどうかはわからないけど、ずっといい準備をしてきた」と岡根は今季リーグ戦はここまで5試合全てでベンチ入りしていることもあって、プレッシャーはない。早大2年時から清水の特別指定選手となっており“プロ4年目”のような風格すら漂っている。

 中3の時に1メートル88。それまで高さで勝負してきたが、現在の武器はフィードなど足もとの技術だ。「高1までサッカーは下手だったけど、パスをつなぐサッカーが楽しくて、考えが変わった」。初芝橋本高時代の岡村宜城監督や、早大1年時に指導を受けた大榎克己監督(現清水ユース監督)のパスサッカーの魅力に取りつかれ、自身のプレースタイルは大きく変わっていった。

 早大3年時から両足の第5中足骨の骨折を繰り返し、2年間は公式戦にほとんど出場できなかった。だが2月12日の鹿児島キャンプ中の磐田との練習試合で開始早々にDF辻尾が負傷後に途中出場し、最少失点に抑えたことで、プロでやっていける自信がついた。

 今回もDF平岡が3日の広島戦で右肩を脱臼したこともあって巡ってきたチャンス。「昨年からのセンターバックの選手がほぼチームに残り、出番はいつになるのか分からなかったが、もし試合に出られるとしたら、喜びを感じてプレーしたい」と、岡根は静かな闘志を燃やした。

 ◆岡根 直哉(おかね・なおや)1988年(昭63)4月19日、大阪府生まれの23歳。初芝橋本高から早大を経て、今季清水入り。早大2年時から清水の特別指定選手。07年全日本大学選手権優勝。右利き。1メートル89、88キロ。血液型AB。

続きを表示

2011年5月14日のニュース