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大迫同点弾!鹿島2年連続無敗で1次リーグ突破

[ 2011年5月11日 06:00 ]

<鹿島・シドニーFC>後半19分、大迫は同点ゴールをボレーで決める

ACL1次リーグH組 鹿島2―1シドニーFC

(5月10日 国立)
 鹿島は国立競技場でシドニーFC(オーストラリア)に2―1で逆転勝ちした。0―1の後半19分にFW大迫勇也(20)の右足ボレーで追いつき、後半39分にMF野沢拓也(29)が直接FKで決勝弾を決めた。3勝3分けで、日本勢で初めて2年連続無敗で1次リーグ突破を決めた。C大阪は長居で山東魯能(中国)を4―0で下し4勝2敗の2位で初めて1次リーグを突破。決勝トーナメント1回戦は24、25日に行われる。

 反撃の口火を切ったのは大迫だった。0―1の後半19分、左サイドを突破した伊野波のクロスを受けたフェリペ・ガブリエルの頭での折り返しに反応。右足ボレーで4月29日のリーグ戦福岡戦以来、公式戦2試合ぶりの一撃を決めた。

 「久々の1トップで最初は戸惑ったが、我慢して1点取れば流れが変わると思った」。1トップの先発は今季初。不慣れな位置でミスも目立ったが、FWの最大の仕事を果たして出場停止の興梠の穴を埋めた。

 国立競技場は09年1月、全国高校選手権の準決勝、決勝で連続ゴールを決め、1大会10得点の大会記録を樹立した舞台。昨年12月29日の天皇杯準決勝FC東京戦では1得点1アシストを記録するなど相性は良い。この日もU―22日本代表の関塚監督、A代表のザッケローニ監督の視察する前での活躍。大迫の得点で勢いづいたチームは後半39分に野沢の直接FK弾で勝ち越した。

 3勝3分けで決勝トーナメントに進出。6戦全勝だった昨季に続く2年連続の無敗突破は日本勢では初の快挙だ。東日本大震災の影響でカシマスタジアムが使用できず、1次リーグのホーム3試合を国立競技場で開催。本拠地での試合前夜には選手寮で験担ぎを兼ねてステーキを食べることが恒例となっていたが、今回は都内のホテルに宿泊したため見送った。試合前日に約1時間半のバス移動を強いられるなど、普段のホーム試合にはないストレスの中での無敗突破は価値がある。

 チームは3年連続で決勝トーナメント1回戦で敗退しており、次は鬼門となる。野沢は「1回戦で何度も負けているので、一発勝負の戦い方を意識したい」と前を向いた。目標はあくまで初のアジア制覇。結果は出したものの内容は低調だっただけに、ここからギアを上げる必要がある。

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2011年5月11日のニュース