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仙台、復旧ホームで初練習!浦和倒して復興1勝だ

[ 2011年4月28日 06:00 ]

震災後初めてユアスタで練習するベガルタ仙台。CKを蹴る梁勇基

 復旧した本拠地で復興ののろしを上げる。東日本大震災で被災した仙台は29日、ホーム開幕戦で浦和と対戦。27日は地震で被害を受けたユアテックスタジアム仙台(ユアスタ)で震災後初めて練習を行った。26日までに会場の復旧作業が完了し、27日、仙台市の担当者らによる最終チェックも終了。すでにチケットは完売しており、満員のサポーターの後押しを受けて過去リーグ戦未勝利の浦和を打ち破る。

 最高の舞台が整った。3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けた本拠地ユアスタに仙台イレブンが帰還。震災前日の3月10日以来48日ぶりとなるホームのピッチで、紅白戦など約2時間汗を流した。MF関口は「雰囲気がやっぱりいいなと思った」。手倉森監督は「スタジアムが前回よりもパワーがあるような印象を受ける」と笑顔で復旧した会場を見回した。

 試合での使用に正式なGOサインが出た。7日から始まった補修工事は大小合わせて300カ所以上に及び、復旧が7月以降となる照明を除く作業が26日までに終了。市の担当者は「昼間に試合をやる分には問題ない。あとは(試合当日まで)余震がなければ」と太鼓判を押した。

 一部が壊れたスタンドの椅子も補修され、1万9694人収容の観客席は全て使用可能。今週までにチケットは完売しており、満員の大サポーターが“12番目の選手”としてチームを後押しする。また、当初安全面を考慮して禁止されるとみられていた応援のジャンプについても、同担当者は「去年までと同様の応援をしてもらって大丈夫」と説明。ホームに強い仙台は昨季、25試合連続の本拠地不敗記録(J2時代を含む)を樹立。震災前と同じ環境で試合に臨めるのは大きなアドバンテージだ。

 手倉森監督は「ピッチ外での皆さんの努力で、戦える準備が整った。携わった人が報われる日にしたい」と支えてくれた人々に白星を贈ることを約束。ホームのサポーターの応援を力に変え、過去リーグ戦3分け7敗(J2を含む)の浦和を初めて撃破する。

 ≪映画館で無料PV≫映画館のワーナー・マイカル・シネマズが東日本大震災の被災者支援のため、宮城県内で仙台のアウェー戦2試合のパブリックビューイングを無料開催することになった。対象は5月7日のC大阪戦と同22日の山形戦で、いずれも名取市の「名取エアリ」と石巻市の「新石巻」でスカパーの中継映像を上映。当日の営業開始から定員分の入場整理券を配布する。

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