×

鹿島1年7カ月ぶりの大敗…小笠原「はい上がる」

[ 2011年4月24日 06:00 ]

<鹿島・横浜>前半、激しく競り合う横浜・中村俊(右)と鹿島・小笠原

J1第7節 鹿島0-3横浜

(4月23日 国立)
 鹿島は横浜を相手にまさかの0―3完敗を喫した。岩手県出身の小笠原主将はスパイクに「東北人魂」の刺しゅうを入れて出場。ホームタウンに勝利を届けたかったが、結果は出なかった。

 震災の影響で経営状態が悪化している鹿嶋市内のレストランに連日、弁当を発注してクラブ職員の昼食にしてもらうなど、故郷の東北だけでなく鹿嶋市の復興にも奔走してきた。それだけに小笠原は悔しさを押し殺して「非常に残念な結果。どん底からのスタートになったけど、何とかはい上がっていく姿を見せたい。被災地の状況と同じ」と必死に前を向いた。

 気合が空回りした。3月6日の大宮戦に続き、リーグ2試合連続の3失点。3点差以上の敗戦は09年9月26日の名古屋戦(●1―4)以来、約1年7カ月ぶりの屈辱だ。開始3分に先制を許すと、後半31分にはCKから失点。ロスタイムにはオウンゴールでダメ押し点を追加された。

 シュート数13対4とボールを支配しながら、引いて守る相手を崩し切れずに零敗。岩政は「情けない試合をしてしまった。チームは(復興に向け)ピッチ外でいろいろな活動をしているけど、ピッチで結果を出さないと共感してもらえないと思う」と唇をかんだ。

 震災後、既にACL3試合を消化。19日の水原戦から中3日の強行日程もパフォーマンスに影響した。常勝軍団らしからぬ再出発となったが、今季チームスローガンは「誇りは揺るがない」。2年ぶりのリーグ制覇に向け、どん底からはい上がる。

続きを表示

2011年4月24日のニュース