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男泣きの手倉森監督「最高の勝ち方」 仙台、東北魂で逆転勝ち

[ 2011年4月23日 16:28 ]

J1第7節 仙台2―1川崎F

(4月23日 等々力)
 土壇場で“東北魂”を見せた仙台がアウェーで川崎Fに2―1で逆転勝ち。東日本大震災で大きな被害を受けた東北へ、希望の白星を送った。

 仙台から駆けつけ、激しい雨と風にも負けずに声援を送り続けたサポーターに応えた。0―1の後半28分、左サイドを崩しFW太田が右足でシュート。ボールは川崎FのDFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。同42分にはMF梁の右FKをDF鎌田が頭で合わせて値千金の勝ち越し弾。「最高です!」と叫んだ25歳のヒーローは「セットプレーから取れると思っていた」と狙い通りの一発をしてやったりの表情で振り返った。

 クラブハウスは半倒壊し、エースとして期待したFWマルキーニョスはチームを去った。東北に、そしてチームに大きな打撃を与えた大震災から43日。今季初勝利で復興への第一歩を踏み出した手倉森監督は涙ながらに「最高の勝ち方。最後まで力強くやってくれた」と選手を称えていた。

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2011年4月23日のニュース