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永井で暫定首位!驚足トドメ弾「狙っていた」

[ 2011年4月20日 06:00 ]

FCソウル―名古屋 後半、2点目のゴールを決め喜ぶ名古屋・永井

ACL1次リーグF組 名古屋2―0ソウル

(4月19日 ソウルW杯)
 名古屋は敵地でFCソウルに2―0で快勝し、F組暫定首位に立った。前半26分にMF金崎夢生(22)が先制点を決めて、後半37分に大物ルーキーFW永井謙佑(22)が2点目を挙げて突き放した。また鹿島は国立競技場で水原と1―1で引き分けた。先制されながらFW田代有三(28)のゴールで追いついて、東日本大震災後、首都圏で初めて開催された公式戦で意地を見せた。

 相手の息の根をとめたのは大物ルーキーの驚異的なスピードだった。1―0の後半37分、相手DFが不用意なバックパス。FW永井が50メートル走5秒8の快足を生かして前線に飛び出してカット。韓国代表GK金龍大(キムヨンデ)をかわしてゴールに流し込んだ。FCソウルの戦意を喪失させ、敵地のサポーターを黙らせた。

 「ずっと狙っていた。苦しい時間だったので、決められて良かった。背中は大丈夫です」。得点の後、接触プレーで背中を痛めて退いたものの、試合後は笑顔をはじけさせた。6日のホームFCソウル戦でプロ初ゴールを決めたが、その時は1―1のドロー。今回は勝利に結びついただけに喜びも格別だった。

 昨季リーグ得点王のFWケネディが右太腿裏痛、FW玉田が右膝痛、MF中村が腰痛で欠場した。長期離脱中のMFダニルソンも含めると主力4選手が不在。敗れれば1次リーグ突破に黄信号がともる一戦。1トップで起用され、豊富な運動量で攻守に貢献した。「主力がいなくてできない、と言われたくなかった」と意地をのぞかせたU―22日本代表のエース候補が逆風をはね返した。

 ロンドン五輪を目指すもう1人のエース候補も負けていなかった。前半26分の先制点はMF金崎だ。MF小川のシュートをGKがはじいたところを右足で蹴り込んだ。12日のアルアイン戦での2得点に続く2戦連発。「自分のゴールより、チームが勝ったことがうれしい」と感慨に浸った。

 若い2人の活躍で昨季Kリーグ王者を倒した。ストイコビッチ監督も「アウェーでの勝ち点3は大きい。ファイティングスピリットも見せてくれた。自信になる勝利だった」と目を細めた。勝ち点7とし暫定ながらF組首位に立った。初のアジア王者へ向けて、また一歩力強く前進した。

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2011年4月20日のニュース