×

鹿島は負けない!! 田代執念のドロー弾

[ 2011年4月20日 06:00 ]

<ACL 鹿島・水原>後半9分、同点ゴールを決める鹿島・田代

ACL1次リーグH組 鹿島1―1水原

(4月19日 国立)
 鹿島は国立競技場で水原と1―1で引き分けた。先制されながらFW田代有三(28)のゴールで追いついて、東日本大震災後、首都圏で初めて開催された公式戦で意地を見せた。

 痛みをこらえて左足を振った。0―1の後半9分、田代が野沢のFKに反応。遠藤の折り返しを押し込んだ。「チャンスは来ると思っていた。9割はチームが取らせてくれたゴール」。後半5分に相手GKと接触し左膝を打撲。得点の3分後には相手DFとの接触で右内転筋を痛めて負傷交代。満身創痍(そうい)の状態で結果を出した。

 カルロンが右太腿裏の違和感で欠場。大迫も左内転筋痛で離脱中。3月2日の上海申花戦以来公式戦4試合ぶりの先発だった。韓国、オーストラリア遠征(4~14日)では別メニューで連日、フィジカル中心の練習を消化。「体はかなり重かった」という中でチャンスをものにした。

 5バック気味の布陣で守備を固める水原を崩し切れず、セットプレーからの1得点のみ。チームとしての課題が浮き彫りとなった。それでも首位・水原と勝ち点で並ぶ2位をキープ。5月3日の上海申花戦、同10日のシドニーFC戦(ともに国立)の結果次第で首位突破の可能性は十分にある。本山は「追いつけたことは良かったと思う」と前を向いた。今季公式戦は1勝5分け(ゼロックススーパー杯のPK戦負けを含む)。23日のリーグ再開を前に、鹿島が負けないチームになってきた。

 ≪節電の国立は薄暗く…≫復旧工事中のカシマスタジアムに代わり使用された国立競技場には、4619人の観衆が集まった。午後2時開始で、後半途中に太陽が雲に隠れてピッチが薄暗くなったが、照明はつけなかった。試合の進行に問題はなく、関係者は「通常なら照明をつけているが、節電です」。国立競技場は震災で照明灯のボルトが外れ客席の一部も壊れたが、メーンスタンドの柱などを耐震補強していたこともあり被害は少なかった。

続きを表示

2011年4月20日のニュース