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カシマスタジアム 6月再開へ応急工事

[ 2011年4月16日 06:00 ]

 茨城県と鹿島は15日、東日本大震災で被害を受けたカシマスタジアムについて、6月からの使用再開を目指して応急工事を行うと発表した。元日本代表監督のジーコ氏ら鹿島OBを集めて6月4日に開催予定の慈善試合が再開初戦となり、リーグ戦では6月15日の甲府戦から使用される。

 工事には4億8000万円を投じ、破損した屋根部分の照明設備の撤去や観客席階段の補修などを行う。2階席の四隅に臨時の照明を設置するため、収容人員は約6000人減。照明は規定の1500ルクスに満たないが、Jリーグ側からの了承は得ている。本格的な復旧工事は、今季リーグ閉幕後に実施する予定だ。

 当初は使用再開が夏以降にずれ込む可能性もあっただけに、MF小笠原主将は「スタッフ、関係者が一丸となった結果。アントラーズファミリーの強さを感じる。選手はそれに応えるためにも勝っていかないと」と力を込めた。当面のホームゲームは国立競技場を使用するが、スタジアム改修で国立競技場をホームに戦った00年に国内3冠を達成するなど相性は良い。今季公式戦は目下1勝4分け(ゼロックス杯のPK戦負け含む)。無敗でカシマスタジアムへの凱旋を目指す。

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2011年4月16日のニュース