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南米選手権“J2は主力出せ”…FC東京反発

[ 2011年4月14日 06:00 ]

 南米選手権(7月、アルゼンチン)出場問題で新たな火種が浮上した。12日のJ1実行委員会では、欧州組中心のチーム編成で臨むこと、各クラブの主力は招集しないことを条件にJリーグ側が選手派遣の協力を受諾したが、13日のJ2実行委員会に出席した日本サッカー協会の原博実技術委員長(52)は「J2は違う認識」と明言。J2は主力も招集対象とすることを通達した。

 J1は大震災の影響で延期された5試合を当初試合のなかった7月に組み込むため想定外の事態、一方J2はもともと7月に試合が組まれており主力が代表に招集されることも想定内というのが日本協会の言い分。これに唯一J2からザックジャパンに選手を派遣しているFC東京が反発した。

 通達が代表の選手層の薄いDF陣の要員として今野の招集を意図しているのが明白だからだ。阿久根社長は「日程が変わるという点はJ2も同じ。実行委員会ではJ1と同じ“配慮”をお願いした」と協会案を突っぱね、結論は持ち越された。

 そもそも南米選手権出場は、欧州組を大量招集することが大前提。その上でリーグ戦の価値、公平性を失わないことを条件に国内組で補充することになっている。しかし、このままでは、FC東京だけがしわ寄せを受けそうな情勢だ。着地点は見えてこない。

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2011年4月14日のニュース