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メッシ48発目!バルサ4季連続4強導いた!

[ 2011年4月14日 06:00 ]

<シャフタル・ドネツクVSバルセロナ>攻め込むバルセロナのメッシ(右)

欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦 バルセロナ1-0シャフタル・ドネツク

(4月12日)
 欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦の2試合が12日に行われ、バルセロナは敵地でシャフタル・ドネツクを1―0で破り、2戦合計6―1で4季連続の4強進出を決めた。FWリオネル・メッシ(23)が前半43分に決勝点を挙げ、今季公式戦48得点としてクラブのシーズン最多得点記録を更新。マンチェスター・ユナイテッドはチェルシーに2―1で競り勝ち、2戦合計3―1で2季ぶりに4強に入った。

 メッシが決めた。第1戦5―1の大勝で突破を決定的にし、結果への関心が薄れがちだった第2戦で、クラブ史に新たな足跡を刻む決勝点。クラブ通算CL300得点目となる記念すべきゴールで、96~97年にFWロナウド、さらに09~10年の昨季に自身が残したバルセロナのシーズン最多得点記録47を更新した。

 「記録はうれしいけれど、一番大切なのはチームの勝利さ」と常々チーム成績を最優先させるメッシだが、この日は勝利に結びつく決勝点だけに喜びも格別に違いない。

 前半43分だ。右サイドのDFダニエウ・アウベスから折り返しを受け、ペナルティーエリアに侵入。右脇からスライディングされながら、はじかれたボールにすかさず左足を合わせて鋭く振り抜き、GKの右を抜いた。

 母国アルゼンチンでは9日深夜に兄マティアスさんの自宅に実弾6発が打ち込まれる事件があった。身内の人間は外出中で負傷者はなかったとはいえ、家族思いで知られるメッシには衝撃的な事件。しかし、ピッチではショックを感じさせないパフォーマンスを見せつけ、この日のゴールで欧州CLと国内リーグ、スペイン国王杯でいずれも単独得点王に躍り出た。

 3月中旬からは今季公式戦最長の4戦連続無得点とペースダウンも、9日の国内リーグ・アルメリア戦で5戦ぶりにネットを揺らして2得点を記録。この日で公式戦2戦連発とし、16日に首位独走の国内リーグ、20日にスペイン国王杯決勝を控えるレアル・マドリードとの“クラシコ”2連戦へ、調子を上げてきた。

 「メッシは半世紀に1人の選手。彼がいることでバルセロナは、より攻撃力があるチームになる」とグアルディオラ監督。視界に入ってきた2季ぶりの3冠へ、エースへの期待がさらに高まる。

 ≪バルセロナ、4チーム目の快挙≫バルセロナが前身の欧州チャンピオンズ杯を含め、4チーム目の4季連続4強を決めた。最長はRマドリードの5季連続で56年の第1回大会から5連覇。Rマドリードは00~03年も4季連続4強で00、02年は優勝した。インテル・ミラノは64、65年の連覇を含む64~67年に達成。ユベントスは96~99年に4強も、優勝は96年だけだった。

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2011年4月14日のニュース