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仙台 千葉合宿を開始 柳沢「明るくするのが役目」

[ 2011年4月4日 12:13 ]

合宿を開始した柳沢(左)ら仙台イレブン

 東日本大震災で大きな被害を受けた仙台市をホームタウンとするJ1仙台は4日、震災後初めて全選手がそろい、千葉県市原市で23日のJリーグ再開に向けた合宿を開始した。ブラジルから再来日したFWマルキーニョスらも参加し、午前と午後に精力的に練習した。

 今季開幕戦の3月5日を最後に試合から離れているため、実戦の勘を取り戻すことが合宿での一つのテーマ。手倉森監督は「対人プレーなどをしっかりやりたい」と言い、午後の練習ではゲーム形式の中で攻守に激しくぶつかり合った。

 3日、選手たちは後ろ髪を引かれる思いで仙台を離れた。主将の柳沢は「(被災者に)より近いところで練習をやりたいというのがあったが、総合的なことを考えると難しかった」と心境を明かした。関口は「複雑なつらい気持ち。でも切り替えて、やれることをやらないと」と話した通り、練習に集中した。

 再開初戦でアウェーの川崎戦の後、29日に仙台で今季初のホーム試合を迎える。関口は「一試合でも多く勝つことで宮城、東北を盛り上げたい。一人でも多くの笑顔が生まれれば」と被災者を思い、言葉に力を込めた。

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2011年4月4日のニュース