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関口仙台魂!「宮城、被災地のため気持ち見せる」

[ 2011年3月28日 06:00 ]

<Jリーグ選抜出陣式>寄せ書きをした仙台の関口

 仙台の元日本代表MF関口訓充(25)が被災地への思いをピッチ上で表現することを誓った。29日に日本代表と慈善試合を行うJリーグ選抜「Jリーグ TEAM AS ONE」が27日、東京・羽田空港で出陣式を行い、参加した関口は、地元・宮城の代表としてプレーする覚悟を示した。また、日本代表はこの日も大阪市内で公開練習を行った。

 神妙な面持ちで出陣式に臨んだ関口は、一言一言かみしめるように特別な思いを口にした。「宮城県、被災地のために頑張りたい。被災したチームの代表として、被災した人たちの気持ちをくんでやりたい」。Jリーグ選抜の一員として慈善試合に参加するが、個人的には被災地の代表としてピッチに立つつもりだ。

 仙台市内にある関口の自宅は地震の影響でトイレのドアが閉まらなくなったものの、大きな被害はなく、周辺も全壊した家屋はなかったという。だが、太平洋沿岸では津波で家が流されており「同じ宮城県民としてつらかった」と振り返った。その後、ライフラインは全く復旧せず、食事はカップ麺しか食べられなかった。ベガルタ仙台のクラブハウスは2階の屋根がずり落ちて、鉄筋の骨組みが見える状態。手倉森監督から避難することを指示され、やむなく13日に山形経由で東京に移動した。

 だが、被災地を離れたことで、余計に気持ちは不安定になった。テレビを通して次々と流れてくる地元・宮城の壊滅的な被害に、「知っている地域、行ったことがあるところで、人が死んでいた。心理的に難しかった」と心を痛めた。練習も普段のトレーニングを行うことはできず、スポーツジムで汗を流すだけ。「気持ちが切り替えられないけど、その中でも、一生懸命トレーニングしてきた」と最低限のトレーニングをこなして慈善試合に備えた。

 ベガルタ仙台は28日に選手、スタッフが集合する予定で、関口も慈善試合翌日の30日に仙台に戻る予定。今後は「頑張ろうという言葉で片付けてはいけない」と義援金を寄付するだけで終わらず、練習の合間を縫ってボランティア活動にも参加する意向だ。「テレビで(試合を)見られる人は少ないと思うけど、みんなに気持ちを見せられたらいい」。必死にプレーする姿を被災地に届けられればいい。

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2011年3月28日のニュース