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札幌、17歳MFを英才教育 トップチームにフル帯同

[ 2011年3月27日 13:00 ]

 J2札幌の最年少出場記録(17歳6カ月8日)を保持する札幌U―18のMF荒野拓馬(17)が、トップチームにフル帯同することが26日、分かった。昨季は高校2年生ながら、高校生年代でもJに出場できる2種登録でデビュー。札幌で高校生のフル帯同は09年のMF古田寛幸(19)以来2人目で、荒野も「古田式」の英才教育で育てられる。

 「(荒野は)強さや守備の部分で足りないところはあるが、トップでやる方がいいと判断した」と三上大勝強化部長。今季はプロ契約は結ばず2種登録のままだが、よりサッカーに専念できるよう、札幌工から古田が卒業した通信制のウィザスに編入する。背番号も昨季まで古田が付けていた「27」を背負う予定。わずか2年でチームの中心に成長した先輩と同じ足跡をたどることになった。

 将来を嘱望されている司令塔だ。ボランチ、トップ下からのスルーパス、機を見て前線に飛び出す得点能力は非凡なものがある。石崎監督も昨年から「(プレーの)発想がいい」と評価。三上強化部長も「攻撃に非凡なものがあるし、将来性がある選手」と期待を寄せている。この日から荒野は、宮の沢での練習に参加。腰痛で現在はリハビリ中だが、ランニングなどで約30分汗を流した。「プロになりたい」と口にする17歳が、夢へ1歩近づいた。

 ◆荒野 拓馬(あらの・たくま)1993年(平5)4月20日、札幌市出身の17歳。札幌U―15から札幌U―18。昨年、高校2年生ながら10月24日の富山戦でJデビューするなど、2試合に出場した。家族は母と弟。右利き。1メートル76、60キロ。

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2011年3月27日のニュース