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不屈のカズ魂見てくれ 29日真っ先に参加表明

[ 2011年3月23日 06:00 ]

スローガンの「チカラをひとつに。」のボードを神妙な表情で手にする横浜FCの三浦知良

震災復興支援試合

(3月29日 大阪・長居陸上競技場)
 不屈のカズ魂で被災地に勇気を!Jリーグは22日、日本代表とのチャリティーマッチ戦(29日、長居)に臨むJリーグ選抜「TEAM AS ONE」の20選手を発表。J2からただ1人、Jリーグ最年長の元日本代表FW三浦知良(44=J2横浜FC)を選出した。JFAハウスで会見したカズは、真剣勝負で被災地にエールを送ることを誓った。

 真っ先に参加を表明したのがカズだった。「即答だった。何も迷わなかったよ」。Jリーグから選抜チームへの打診が届いたのは20選手。大東チェアマンは「20人に連絡して、1番に返事をくれたのがカズ選手だった」と打ち明けた。

 「地震が起きてから自分に何ができるだろう、と。言葉に言い表せない思いがある。サッカーを通じて何かできれば…。それが29日にできる。素晴らしいし参加できることは誇りに思う」

 誰よりも強烈なプロ意識を持つ。95年阪神・淡路大震災後は自身の名を公表することなく積極的に支援活動した。04年の新潟県中越地震後は率先してチャリティーマッチにも参加。1人のプロサッカー選手として自分にできることを真剣に考え、実践してきた。

 被災地の壮絶な状況も理解している。「サッカーをして本当に何かが伝わるのか分からない」。これも偽らざる本音だ。誰よりもストイックな生活を送るカズが災害の悲惨さを目にし、今までの生活を反省している。会見中も笑顔はなく、神妙なまなざしだった。

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2011年3月23日のニュース