川島、涙…“日の丸援軍”で決めた劇的残留!

[ 2011年3月22日 06:00 ]

スタンドで日の丸を掲げるリールセサポーター

ベルギー1部リーグ リールセ0-0クラブ・ブリュージュ

(3月20日)
 ベルギー1部リールセの日本代表GK川島永嗣(28)が20日、リーグ最終節のクラブ・ブリュージュ戦にフル出場して逆転残留に貢献した。自身が出場したリーグ戦では9月25日のシャルルロワ戦以来、14試合ぶりの完封で0―0のドローを演出。会場が東日本大震災からの日本の復興を願い一丸ムードになる中、チームは15位から残留圏内の14位に浮上。欧州リーグ出場権を懸けたプレーオフ進出を決めた。

 サポーターと喜びを分かち合いながら、川島は目頭を熱くしていた。最終節で決めた劇的残留だけが理由ではない。遠く離れた日本への熱い思いがあった。「正直、地震が起こった後に日本の状況を見てサッカーに集中するのも難しい状態だった。でも、自分がどれだけ力になれるか分からないけど、つらい思いをしている人たちに、頑張ろうっていう気持ちを届けることができればと思って戦った」。東日本大震災で被災した人々を勇気づけようと必死だった。

 東日本大震災後初のホームゲーム。入場時にはサポーター組合から観客に配られた日の丸でスタンドが埋め尽くされた。28歳の誕生日を迎えた川島はチームメートから「おまえの国のために戦う」と声を掛けられて6試合連続のフル出場。終了間際にはクロスに飛び込んだ相手と交錯、頭を強打して倒れ込むなど闘志あふれるプレーを見せた。自身が出場したリーグ戦では実に14試合ぶりの完封でドローを演出。残留争いのライバルだったウーぺンが敗れたため、前節の15位から残留圏内の14位に浮上し、欧州リーグ出場権を懸けたプレーオフ進出も決めた。

 日本プロサッカー選手会の欧州支部長を務めており、震災後は日本代表の長谷部主将と密に連絡を取り、選手としてできることを話し合った。日本代表の慈善試合に出場するため、近日中に帰国する。「日本がこういう状況になって、サポーターからどれだけ大きなパワーをもらってるか、あらためて実感した。そういう意味でもサッカーを通して皆さんにパワーを送れたらいいと思う」。一夜明けた21日には現地の日本人会がアントワープで行った募金活動に参加。残留を決めた喜びに浸ることなく、できる限りの行動を起こした。

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