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Jリーグ 3月の全試合を中止、代表戦も白紙に

[ 2011年3月15日 06:00 ]

厳しい表情で記者会見するJリーグの大東和美チェアマン

 Jリーグは14日、緊急幹部会を開き、3月中のJ1、J2、ナビスコ杯の試合をすべて中止することを決定した。今後は4月の再開を前提とし、日本代表の南米選手権(アルゼンチン)のため日程が空いている7月の代替開催を目指す。また、東京電力が計画停電を実施するなど周囲の状況が変化したことを受け、日本サッカー協会は日本代表のモンテネグロ戦(3月25日、エコパ)、ニュージーランド戦(29日、国立)の開催も白紙に戻した。

 東日本大震災の影響を受け、Jリーグが大幅な日程変更に着手した。緊急幹部会を開き3月のJ1、J2全29試合、ナビスコ杯予選リーグ全12試合の中止、延期を決定。大東チェアマンは「大震災の影響を受けた電力事情、スタジアムの安全確保を考慮した」と説明した。今後は4月の再開を第一に目指していく。

 代替開催は、日本代表が南米選手権にゲスト参加予定の7月に内定。J1の7月日程は4週間の空白があり、最大7試合開催が可能という。「南米選手権の期間を使用せざるを得ない」と大東チェアマン。ナビスコ杯に関しては予選リーグの撤廃など大会方式の大幅変更も視野に入れている。

 Jリーグ幹部は、日本協会の小倉会長、田嶋副会長とも緊急会談し、7月開催の了承を得た。ただ、ゲスト参加の南米選手権には日本サッカー協会に選手の拘束力はなく海外組の招集は困難。その上、国内組にも公式戦が組み込まれる見通しとなったため、各クラブが代表への招集に反発するのは必至な状況だ。関係者によれば、南米選手権への参加を辞退する可能性もあるという。

 また前日、田嶋副会長自ら開催を明言した25日のモンテネグロ戦、29日のニュージーランド戦も、その直後に東京電力が計画停電の実施を決定するなど周囲の状況が一変。田嶋会長は「月曜から正常に戻ると思っていたが…。16日までには結論を出します」と開催方針を白紙撤回した。

 ◆中止 JFLは東日本大震災の影響で、3月中に予定されていた第2節(20、21日)と第3節(26、27日)の全18試合を中止、延期すると発表。代替開催日は未定。JFLでは13日の第1節も中止されていた。

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2011年3月15日のニュース