×

大宮新司令塔上田 25メートルFKズドン!

[ 2011年3月7日 06:00 ]

J1第1節 大宮3―3鹿島

(3月6日 カシマ)
 大宮の新司令塔、MF上田康太(24)が開幕戦で移籍初ゴールを決めた。1―1に追いつかれた直後の後半4分、ゴール正面やや右の約25メートルのFK。一度は「遠いです」と蹴るのをちゅうちょした上田だが、「立ってみたら狙いやすかった」とキッカーに名乗り出ると、得意の左足で右サイドネットに直接突き刺した。

 精度の高い左足で中盤の底から攻撃をつくる姿から、古巣・磐田では“名波2世”と言われた。反町監督が率いたU―23日本代表にも選ばれていたが、北京五輪の代表にはあと一歩のところで入ることはできなかった。昨季は主力として磐田のナビスコ杯制覇にも貢献したが、今オフに大宮から熱烈なオファーを受けた。ユースから9年間プレーした磐田を離れるべきかどうか悩みに悩んだが、尊敬する名波氏から「自分の思った通りにしたらいい」とアドバイスを受け、新天地を選択した。

 FKだけでなく、この日は中盤でバランスを取り、ボールを散らして攻撃の起点となった。「勝てなかったけど、少しでも大宮の力になれた。これからも(FKを)狙っていきたい」。完全にチームの中心となった上田が、大宮のサッカーを変える。

続きを表示

2011年3月7日のニュース