鹿島に「中国の洗礼」暴走サポ&選手に“素人記者” 

[ 2011年3月3日 06:00 ]

ACL初戦で上海申花と引き分け、肩を落とす鹿島イレブン

ACL1次リーグH組 鹿島0―0上海申花

(3月2日 上海)
 鹿島が敵地の洗礼を受けた。ACL1次リーグの9試合が行われ、H組の鹿島は上海申花(中国)に0―0で引き分けた。後半途中に観客からプラスチックの容器に入ったゼリー状の物体が投げ込まれるなど物々しいアウェーの雰囲気の中、貴重な勝ち点1を獲得。第2戦は16日にホームでシドニーFC(オーストラリア)と対戦する。

 試合会場の虹口足球場が物々しい雰囲気に包まれた。後半開始早々、ピッチ脇でアップを続ける鹿島の控え選手に向かい、中国人サポーターからプラスチック容器に入ったゼリー状の物体が投げ込まれた。選手には当たらなかったが、飛び散った中身がリカルド・フィジカルコーチにかかった。一部サポーターからは日本人に対する人種差別的発言も飛んだが、警備員は制止することなく試合を見ているずさんな状態。試合後、クラブはマッチコミッショナーに正式に抗議を申し入れた。

 ピッチ内でも悪質なプレーが相次いだ。前半38分に興梠が背後からファウルを受ければ、後半4分には岩政が肘打ちを食らい右目下を打撲した。09年の対戦ではスタンドからのレーザー光線で妨害された上、興梠が肋骨を負傷している。そうした経緯もあり、オリヴェイラ監督は「中国のチームとの試合では毎回ケガ人が出ている。悪質なプレーは阻止するべきだ」と厳しい表情で訴えた。

 ピッチ外でもアウェーの洗礼を受けていた。チームが宿泊する上海市内のホテルには24時間態勢で中国人の複数の“素人記者”が張り込み、中国版ツイッターのマイクロブログに選手の動向などの情報を流し続けた。選手フロアまで上がってくることもあり、関係者は「何回注意しても聞かない。ストレスになった」と説明。ゼロックススーパー杯から中3日の過密日程に加え、想定外の敵にも頭を悩まされた。

 過酷な環境下だったが、右膝痛の小笠原、右ふくらはぎ痛の本山を欠く中で貴重な勝ち点1を獲得。目を真っ赤に腫らした岩政は「アウェーでの勝ち点1は悪くはない結果」と前を向いた。第2戦は16日、ホームでシドニーFCと対戦。敵地でのドローを生かせるかどうかは、今後の戦いに懸かっている。

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