×

ベンゼマ“43秒弾”!レアル、鬼門突破見えた

[ 2011年2月24日 06:00 ]

<リヨン・Rマドリード>後半20分、先制ゴールを決め、チームメートに祝福されるベンゼマ

 欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第1戦は22日、2試合が行われ、レアル・マドリードはアウェーでリヨンと1―1で引き分けた。終盤の失点で白星こそ逃したものの、途中出場のフランス代表FWカリム・ベンゼマ(23)が09年まで在籍した古巣相手に貴重なアウェーゴール。国内リーグなどで不振続きのチェルシーは、FWニコラ・アネルカ(31)の2得点でFCコペンハーゲンに2―0と先勝した。第2戦は3月16日に行われる。

【日程と結果】

 交代から43秒だった。後半19分から出場のベンゼマがいきなり先制点。レアルに価値あるアウェーゴールをもたらした。

 「重要なゴールでハッピー。アドバンテージになる一撃で、みんな抱きついて喜んでくれたよ」

 2戦の合計スコアで並んだ際は敵地のゴール数で勝負が決まる。後半38分の失点で引き分けたとはいえ、第2戦0―0でも突破可能としたゴールは課題だった前線での守備から生まれた。相手選手を囲む連係からエジルがボールを奪い、C・ロナウドからパスを受けると、2人をかわしてゴールを決めた。

 昨季も決勝トーナメント1回戦で敗れたリヨンには過去6戦で3分け3敗と苦戦。特に相手ホームでは3戦全敗無得点だった。しかし、2季前までリヨンのエースだったベンゼマには慣れ親しんだ舞台。この日のゴールが代表戦も含めて通算100点目だったが、17歳だった05年12月6日に欧州CLローゼンボリ戦で初得点するなど66得点を量産してきた古巣相手に節目のゴールを決めた。

 今季はCL1次リーグ・オセール戦でハットトリックも、安定感を欠いて国内リーグは3得点。FWイグアイン離脱を受けて1月に加入したアデバヨールに先発を奪われた。この日は家族も観戦してアピールに燃えていた中、不発のライバルに代わって結果を出し「もっとプレーするために練習している」と先発に意欲。モウリーニョ監督にも「レアルはリヨンで得点できなかったが、歴史を変えた。ベンゼマは全ての面で成長し、先発も可能」と認めさせた。

 第2戦を戦うホームは今季国内リーグ12戦全勝でリーグ最少の6失点。CLも3戦全勝無失点と強さを誇る。6季連続16強止まりの名門が、ベンゼマで突破に前進した。

続きを表示

この記事のフォト

2011年2月24日のニュース