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岡崎ブンデスデビュー!敗戦もキラリ確かな第1歩

[ 2011年2月21日 06:00 ]

後半7分、クズマノビッチの同点ゴールで出来た歓喜の輪に飛び込む岡崎(右)

 シュツットガルトの日本代表FW岡崎慎司(24)がブンデスリーガデビューを果たした。20日の敵地レバークーゼン戦に左MFで先発出場した。

 シュートは1本で初ゴールはお預けとなったが、強豪を相手に何度もボールを奪うなど攻守で奮闘して後半21分に交代した。チームは2―4で敗れたものの、岡崎はドイツのピッチに確かな第1歩を記した。

 劣勢の中で皮肉にも光ったのは、岡崎の運動量と守備力だった。ドイツデビューの相手は、前節2位のレバークーゼン。前半3分、いきなり左サイドでボールを奪うと、速攻でFWカカウのシュートにつなげた。

 欧州デビューとなった17日の欧州リーグ・ベンフィカ戦でつかんだ手応えをぶつけた。「ボールを持てなかった時間でも、きょう(ベンフィカ戦)みたいにハードワークできれば」と話していたように、中2日と思えない豊富な運動量でチームを活性化した。

 チームは敵地で相手にボールを支配され、左MFの岡崎は何度も自陣深くまで戻って守備対応。前半27分、後半12分にもボールを奪って反撃の起点となった。後半11分には勢いあまっての接触プレーで初警告を受けたが、新加入の日本人ストライカーに触発されたチームは、格上相手に前半16分、後半7分と2度も同点に追いついた。

 攻撃でも数少ないチャンスで見せ場をつくった。後半12分、ドリブルから思い切り良く右足で初シュート。軸足が少し滑ったためか、ボールはわずかに右に外れた。前半43分には右クロスにゴール前に走り込んだが、あと一歩届かなかった。後半21分にベンチに退いたため初得点はお預けとなったが、ドイツで十分通用する実力を示した。

 岡崎が交代した後にチームは勝ち越しを許して2連敗。降格圏の17位と苦しい状況だが、“救世主”と期待される岡崎が残り11試合で逆転残留を目指す。

 ◆欧州リーグ・ベンフィカ戦VTR 17日に敵地リスボンで行われた。試合当日になって暫定的に選手登録が認められた岡崎は左MFで先発フル出場して欧州デビューした。前半15分に左サイドから中央へ切れ込んでDF2人を抜いて右足で惜しいシュートを放つなど持ち前の豊富な運動量で攻守に貢献した。チームは1―2と逆転負けを喫した。

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2011年2月21日のニュース