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大宮3発!今季初“埼玉ダービー”で浦和圧倒

[ 2011年2月21日 06:00 ]

<大宮・浦和>後半ロスタイム、ゴールを決めガッツポーズの大宮・東

さいたまシティカップ 大宮3-0浦和

(2月20日 NACK)
 新戦力の活躍で大宮が今季初の“埼玉ダービー”を制した。プレシーズンマッチのさいたまシティ杯で大宮は浦和と対戦。今オフに大分から移籍してきたU―22日本代表MF東慶悟(20)のゴールなどで3―0と大勝した。積極的な補強で上位進出を狙う大宮がリーグ開幕に向けて弾みをつけた。

 大宮の今季の躍進を予感させるような快勝だった。後半8分、J2FC東京から加入した韓国代表DF金(キム)英權(ヨングォン)が右足のボレーシュートで先制ゴール。FWラファエルのPKで2―0となって迎えた後半ロスタイムには、京都から移籍したMF渡辺の右クロスに合わせ、大分から移籍したMF東がファーサイドに飛び込み右足でダメを押した。

 「(渡辺)大剛さんから決めるだけのボールが来たので。ゴールよりボールを失うシーンが何回かあったので、しっかりやっていきたい」。“移籍初ゴール”の喜びより反省ばかりが口をついた東だが、左かかとに痛みを抱えながら前線で動き回って何度もチャンスをつくった。昨年11月のアジア大会では主力として関塚ジャパンを優勝に導いた。潜在能力は高い。「もっと自分がどういう選手かをしっかり伝えないといけない。(周りに)生かしてもらいたいし、僕も生かしたい」と話すように、チームメートとの連係が深まればもっと発揮できるはずだ。

 磐田から加入したMF上田が中盤の底からボールを散らしてゲームをつくるなど、新戦力が活躍しての快勝に鈴木監督も「新しい選手が入って、サイドを変えてからプレーできたのがよかった」と手応えを感じていた。Jリーグ関係者の中では「地味だけど、いい補強」と今季の大宮のチーム編成を評価する声も多い。「新しい選手が加わって、いろんな味付けができる」という指揮官に導かれて、大宮が旋風を巻き起こす。

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2011年2月21日のニュース