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長友、レギュラー獲り前進!「争いはし烈だが頑張っていきたい」

[ 2011年2月21日 06:00 ]

カリアリのコッス(下)と競り合い、宙を舞う長友

セリエA第26節 インテル・ミラノ1-0カリアリ

(2月19日 ジュゼッペ・メアッツァ)
 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(24)がレギュラー奪取へ前進した。19日のホーム・カリアリ戦に左サイドバックで2試合連続で先発し、移籍後初のフル出場。守備で体を張って1―0の完封勝利に貢献した。

 史上初のリーグ6連覇を狙うインテル・ミラノは2連勝で暫定2位に浮上。中3日となる23日の欧州CLではホームでバイエルン・ミュンヘンと対戦。長友は欧州最高峰の舞台でデビューを狙う。

 移籍後初完封の味は格別だった。1―0で逃げ切りを果たすと、長友はセンターバックのラノッキア、コルドバと真っ先に抱き合って歓喜。5万人の地元サポーターから称賛の拍手を浴び「最近点を取られていたので、僕らDF陣としては“絶対ゼロに抑えよう”と話していた」とチーム4試合ぶりの無失点に胸を張った。

 4試合連続出場で移籍後初のフル出場。「試合をやるたびに、周りの選手とのコンビネーションが良くなってきている」と言うように、連係の向上とともに守備に安定感が出てきた。決定的ピンチを救ったのが前半45分。相手クロスをラノッキアが競り合ってゴール前にこぼれたところを、詰めてくる相手選手より一瞬早くスライディングしながら右足でクリア。身をていしたプレーに場内が沸いた。後半は押し込まれる展開となったが、28分に相手の速攻をハーフラインから全力で戻って阻止。「1―0で勝っていたのでバランスを崩さず、まず守備を考えた」と後半はオーバーラップを控えて守りきった。

 完封という結果を出したことで、辛口だった地元メディアの評価も上がってきた。20日付の地元紙採点は、ほとんどが6・0の及第点。ガゼッタ・デロ・スポルトは「成長の過程でまた一歩前進。攻撃の良い基点となっていたし、守備面でも進歩が見られた」と評して成長を認めた。

 レギュラー奪取へ猛アピール。4試合出場停止だったライバルのDFキブが復帰してくるが「争いはし烈だが頑張っていきたい」と先発の座を譲るつもりはない。次戦は23日、自身初の欧州CLとなるバイエルンM戦で「もちろん試合に出て経験を積みたい」。世界一のサイドバックを目指し、欧州最高峰の舞台でさらなる飛躍を狙う。

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2011年2月21日のニュース