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香川が骨折 全治2~3カ月で決勝戦は絶望

[ 2011年1月27日 06:00 ]

25日の韓国戦で相手に倒され右足を痛めた香川(左)

アジア杯 決勝 日本―オーストラリア

(1月29日 カタール・ドーハ)
 アジア杯決勝を目前に控えた日本代表に衝撃が走った。PK戦までもつれた韓国戦の激闘から一夜明けた26日、MF香川真司(21=ドルトムント)が第5中足骨を骨折していたことが判明した。

 2大会ぶり4度目の優勝をかけて臨む29日(日本時間30日未明)の決勝の相手はオーストラリアに決まったが、香川の欠場は確実となった。初タイトルを目指すザックジャパンに暗雲が垂れ込めた。

 ザックジャパンが予期せぬアクシデントに見舞われた。25日の韓国戦で右足甲を負傷した香川は26日の練習を回避。ドーハ市内の病院で精密検査を受けた結果、右足第5中足骨を骨折していることが判明した。これに伴い、チームは10番を背負う若きエース抜きで強豪オーストラリアとの決勝を迎えることになった。

 香川は準々決勝のカタール戦で2ゴールを決めて復活した。韓国戦はシュート1本、後半途中交代に終わり「こういう大舞台に活躍できる選手になりたいです」と反省したが、一方で「自分の存在感を出せるチャンスがまだある」と決勝に向けて気持ちを切り替えていた。その矢先にチャンスはついえた。

 この日の午前練習を終えた時点で、ザッケローニ監督は香川について「(別メニューで調整した)長谷部、遠藤らと同様に大事を取っただけ」と問題なしを強調していた。骨折の連絡を受けて急きょ代表スタッフと善後策を協議。選手の間にも緊迫感が広がった。香川は27日にもチームを離脱してドイツに戻る。

 初優勝を狙うオーストラリアのDF陣は、10年のアジア最優秀選手賞を受賞したセンターバックのオグネノフスキ(31=城南)を中心に、強さと高さを持ち合わせる。一方で、スピードへの対応や裏に抜ける動きに対してはもろさを見せている。香川は同様のタイプが多いブンデスリーガでも俊敏性を武器に活躍していただけに、日本にとって香川不在は大きな痛手となる。

 全治は通常で約2~3カ月。アジア杯決勝だけでなく、3月のキリンチャレンジ杯(25日モンテネグロ戦、29日ニュージーランド戦)の出場も厳しい状況となった。香川の代理人サイドは「(香川と)ドイツで詳しい話をするが、最悪の場合は今季絶望の可能性もある」と話した。

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