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退路断った磐田指揮官 ACL切符獲り宣言

[ 2011年1月23日 12:38 ]

必勝を祈願する(左から)柳下監督、吉野社長、那須主将ら

 J1磐田は22日、静岡県浜松市の秋葉神社上社で必勝祈願を行い、。吉野博行社長(62)、柳下正明監督(51)が今季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得を宣言した。選手はMF那須大亮主将(29)を筆頭に、日本代表FW前田遼一(29)らを除く、25人が出席し25日のチーム始動前に、身も心も引き締めた。

 寒風吹き雪の残る神社の敷地内に、柳下監督の熱い思いが響いた。「(必勝祈願を終え)身の引き締まる思い。ACLへの出場権を獲得できるように頑張りたい」と、選手、関係者、遠路駆けつけたサポーターを前に高らかに宣言。奉納した絵馬にも同様の言葉を並べた。これまで「具体的な順位の目標は言わない」としてきた指揮官が、ついに退路を断った。

 決してハードルは低くない。ACL出場のためにはリーグ戦3位以内か天皇杯優勝が条件となる。昨季のリーグ11位、天皇杯4回戦敗退の成績から大幅なジャンプアップが必要とされる。そのためにもケガ人の復帰は心強いばかりだ。DF駒野、加賀はすでに練習に合流。DFパク・チュホもランニングができるまでに回復した。開幕ダッシュへ向けて、着々と戦力は整いつつある。

 クラブ、選手らも監督と思いを共有する。吉野社長は「昨年は12年ぶりにナビスコ杯を優勝したが、おごることなくやっていかなければならない」と話し、再度気持ちを引き締めた。MF那須主将は「毎年ここで必勝祈願をやって、戦闘態勢を整えている。フィジカルをつくって、いいコンディションで臨めるようにしたい」。GK川口は「ACLも十分狙えると思う。今年はスタートからチームと一緒にやれるので連係を構築したい」。7年ぶりのアジア舞台へ立つために。25日、いよいよチームは本格始動する。

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2011年1月23日のニュース