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次はオレ!本田「ターンが回ってくれば」

[ 2011年1月23日 06:00 ]

<日本代表・練習>練習中、笑顔を見せる本田圭

アジア杯

(カタール・ドーハ)
 次のヒーローはオレだ!日本代表のMF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)が、25日のアジア杯準決勝で得点を決めることを宣言した。21日の準々決勝カタール戦では2得点を演出するなど周囲を生かすプレーで勝利に貢献。ただ、シュート数はFK2本のみと今大会では最も少なく不完全燃焼。2大会ぶりの優勝へ向け、本田圭が貪欲にゴールへと迫る。
【アジア杯】

 うっすらと見えてきた頂点へたどり着くためのシナリオは出来上がった。あくまでチーム優先ながら理想は自らの得点での勝利。今大会はPKによる1得点のみの本田圭が、ゴールへの渇望を口にした。

 「周りが得点を取っていることで俺にターン(順番)が回ってくればいいですね。それが残り2試合、どこかのタイミングで来ると信じてます」

 カタール戦は前半28分にMF岡崎に絶妙なループパスを通し、香川の同点弾につなげた。数的不利となった後半25分にも中央からのスルーパスで香川の得点を演出。数的不利な状況とプレスを寄せてこない相手のスタイルを逆手に取り、パサーに徹した。結果、シュート数はFKで放った2本のみ。4本、6本のシュートを放った1次リーグのヨルダン戦、シリア戦からは大きく減少した分、本田圭自身、物足りなさも覚えた。ただ、準決勝以降はマークがより厳しくなることが必至なだけに「ガツガツきたら強引にいけばいい」と自らがシュートを打ちにいく場面が増えることをイメージした。

 昨年のW杯南アフリカ大会。「何とか得点狙います」と宣言して臨んだ1次リーグでは宣言通りに2得点し、決勝トーナメント進出の立役者となった。だが、パラグアイ戦で不発に終わった悔しさは、あれから7カ月たった今も忘れてはいない。「俺自身、次のステップに進んでいる」。勝たなければならない試合でゴールを決められる大黒柱に――。カタール戦ではその役目を香川に譲ったが、次は自らの番だと認識している。有言実行の男がザックジャパンを決勝へと引き上げる。

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2011年1月23日のニュース