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あえて高い目標を掲げた 岐阜新監督「ギリギリの試合で勝ち点取る」

[ 2011年1月21日 10:22 ]

 J2で、昨季19チーム中14位に終わった岐阜のかじ取りを託された。木村孝洋新監督(53)は16日の就任会見で「攻撃的なサッカーで6位以内を目指したい」と宣言した。

 クラブは2013年シーズンからのJ1昇格を狙う。そのために、まずは上位へのステップアップが必要だ。08年のJ2参戦以来、2桁順位の続く状況で、あえて高い目標を掲げた新指揮官は「ギリギリの試合で勝ち点を取っていく」と穏やかな口調の中に強い決意をにじませた。

 現役時代は技術と運動量が武器のMF。広島皆実高から早大に進学したが、卒業後は膝のけがのため競技を離れ、2年間、中学教諭をしていたこともある。だがサッカーへの思いを断ち切れず、日本リーグのマツダ(現J1広島)へ入団。ピッチに戻ってきた。

 1995年に指導者となり、主に広島で経験を積み、イングランド・プレミアリーグのアーセナルで研修を受けるなど研さんを重ねた。「チームの成熟度を上げたい」。豊富なキャリアを若手の多い岐阜の指導に生かす。

 早大時代、サッカー部の寮で同部屋だったのが、2歳年上で現在はJ1のG大阪を率いる西野朗監督という。「恋愛相談もしたりした。結果はうまくいかなかったけど」と懐かしむ。

 岐阜長良川競技場が改修工事を終え、今季から再び使用できる予定だ。「ひたむきに勝利を目指して、サポーターと喜びを分かち合いたい」と木村監督。戦国時代に織田信長が拠点とした金華山の麓で、何度も勝ちどきを上げられるか。

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2011年1月21日のニュース