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日本代表 守備の寄せ こぼれ球が鍵 攻撃は「裏」狙い有効

[ 2011年1月20日 17:28 ]

アジア杯準々決勝 日本―カタール

(1月21日 カタール・ドーハ)
 カタールの攻撃パターンの一つが、ウルグアイ出身のセバスティアンのポストプレー。中盤を省略したロングボールが同選手に簡単に収まるようだと、前線で動き回るアハメドへの対処が難しくなる。運動量豊富にサイドから仕掛けてくるエルサイドの動きにも気を配りたい。

 日本はまずボールの出どころをしっかりと抑え、パスを通されても今野、吉田のセンターバック陣がきっちり体を寄せて、こぼれ球を拾いたい。

 カタールの守備は組織力が高くない上に、攻守のキーマンである右サイドバックのカソラが出場停止。遠藤らを中心に中盤でしっかりとパスをつないで揺さぶり、サウジアラビア戦のように岡崎が斜めの動きも織り交ぜて守備の裏を繰り返し突けば、得点機は広がる。日本が先制し、相手が攻撃的にくれば、さらに畳み掛ける隙は増えてくるはずだ。

 1次リーグ3試合では本来のプレーができなかった香川にも期待したい。故障から復帰する見込みの本田圭ともっと近い距離でプレーできる関係を築ければ、攻撃の厚みが増す。

 地元の大声援に押されるカタールは、試合開始直後から飛ばしてくるだろう。日本が最も注意を払わなければならないのがその時間帯。序盤の猛攻に冷静に対処し、まずは自分たちのペースに持ち込みたい。(共同)

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2011年1月20日のニュース