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ザック監督、香川弾を予言「私は確信している」

[ 2011年1月19日 06:00 ]

笑顔でクールダウンする香川

アジア杯準々決勝 日本―カタール 

(1月21日 カタール・ドーハ)
 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(57)が、MF香川真司(21)のゴールを予言した。17日のサウジアラビア戦に5―0で大勝し、1次リーグ突破を決めた日本代表は18日、21日の準々決勝カタール戦に向けて練習を再開。ドーハ市内のアルアリ競技場で調整した。指揮官は、サウジアラビア戦でアシストをマークした新エースの完全復活に太鼓判を押した。

 周囲の心配をよそに、指揮官だけは新エースの復調を感じ取っていた。香川の状態について聞かれたザッケローニ監督は「香川は良くなっている。チームのために犠牲を払ってプレーしている。今の彼のプレーにはとても満足している」と迷いなく手放しで称えた。

 サウジアラビア戦翌日の18日の練習では、主力組はランニング中心のメニューでクールダウンを行った。香川もリラックスした様子で心地よさそうに汗をかいたが、これまでのプレーについては「ゴール前で決定機をつくれない。技術がなかったり、余裕がなかったりする」と反省だけが口を突いた。

 ヨルダン戦、シリア戦に続いて左MFで先発したサウジアラビア戦では、前半13分に左サイドから正確なクロスを上げて岡崎の2点目を引き出し、ようやく今大会初アシストを記録した。それでも3戦不発に終わっただけに「得点?そこが一番求めているところ」と物足りなさを感じている。

 しかし、ザッケローニ監督は、その点についても全く心配はしていなかった。香川を本人が希望するトップ下でなく左MFで起用し続けていることについては「彼はチームにバランスを与えるためにちょっと左めからプレーをスタートしなければいけないが、彼は私が要求しているプレーに徹している」とチーム全体のバランスを考えての配置であると説明した。

 その上で「彼に唯一足りないのはゴールだが、試合はまだある。私は、彼が決勝トーナメントで貴重なゴールを決めてくれると確信している」と自信に満ちた表情で準々決勝以降で香川がゴールを決めることを予言してみせた。

 悩める21歳の胸中を察し、サウジアラビア戦前の15日にはアドバイスを送った指揮官。日本がアジアの頂点に立つためには10番の復調が不可欠であることを誰よりも知っている。そして、その時がもう間もなくやってくることを確信している。

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