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進化見せたザックジャパン 「全力疾走」で攻撃活性化

[ 2011年1月15日 17:55 ]

<シリア・日本>前半、フェイントで相手DFを抜き去る本田圭佑

 サッカーのアジア杯1次リーグB組の日本代表は13日のシリア戦を2―1で制し、8強入りに前進した。アジア・サッカー連盟(AFC)が公表した分析結果で、引き分けた初戦のヨルダン戦と比べて日本代表で大きく増えた数字が「全力疾走」の回数だ。

 ヨルダン戦は67回だったが、シリア戦は101回も記録した。最も多かったのが本田圭(CSKAモスクワ)と松井(グルノーブル)の攻撃的な両MFの17回。香川(ドルトムント)も含め、2列目が流動的にポジションを入れ替えたことで初戦よりも攻撃陣は機能し、連動したプレーが先制点に結び付いた。

 右サイドを駆け上がった本田圭が起点となり、ゴール前に折り返すと、走り込んだ香川がシュートに持ち込んだ。こぼれ球を松井がつなぎ、フリーの長谷部(ボルフスブルク)が決めた。松井のDFブロックも効いた。走った距離も両チーム最長で10キロ以上を記録した松井は「流れの中で得点できたのはよかった」と手応えを口にした。

 効率よくダッシュを繰り返し、緩急を使った攻撃を仕掛けたことでチームは活性化。今大会には日本の多くの選手が体調面に不安を抱えて臨んでいるが、ザッケローニ監督は「選手のフィジカルの進歩が手に取るように見受けられた」と、徐々によくなる動きに自信をのぞかせた。(共同)

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2011年1月15日のニュース