川島一発退場に爆発「納得できない！」次戦は出場停止

＜日本・シリア＞後半２７分、川島（左）がオフサイドの位置にいた相手選手をペナルティーエリア内で倒して一発退場処分となる

アジア杯１次リーグＢ組 日本２―１シリア

（1月13日 カタール・ドーハ）
　　微妙な判定で退場となったＧＫ川島は「判定は納得できるものではない」と不満を爆発させた。
　退場後は抽選でドーピング検査の対象選手に選ばれたため、試合終盤は検査室へ移動。本田圭の勝ち越し弾の瞬間は試合を見ておらず結果は関係者から知らされた。「どんな形であれチームに迷惑をかけてしまった。戦ってくれたチームメートに感謝したい」。次戦のサウジアラビア戦は出場停止となるだけに、試合後も厳しい表情だった。

　川島の退場を受けて後半30分から出場した西川はＰＫによる１失点で抑えた。後半43分のシュートは冷静に反応するなど落ち着いたプレーで追加点を許さなかった。「気持ちの準備さえできていれば体は動く」と胸を張った。サウジアラビア戦は先発が濃厚。「今回よりも落ち着いてできると思う。川島さんからは良い面を吸収しているので出したい」と出場停止の川島の無念も背負い、今大会初完封を目指す。

　≪ＧＫ退場は９２年松永以来≫日本代表の国際Ａマッチでの退場者は通算２１人目。ＧＫでは９２年広島アジア杯準決勝・中国戦の松永以来２人目。アジア杯では松永を含めて通算４人目で、大会別の通算退場者数でＷ杯予選と並んだ。シリア戦はアジア杯本大会通算３３試合目で、アジア杯では約８試合に１人の退場者を出している計算になる。通算８８試合で退場者４人のＷ杯予選と比較しても、激しく厳しい大会であることが分かる。