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さすが“持ってる男”本田圭 代表通算1000号

[ 2011年1月15日 06:00 ]

<日本・シリア>後半37分、日本代表通算1000ゴールをPKで決めた本田圭は大喜び

アジア杯1次リーグB組 日本2―1シリア 

(1月13日 カタール・ドーハ)
 “持ってる男”がザックジャパンを救った!2―1で勝利を収めたアジア杯1次リーグ第2戦シリア戦で、MF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)が決勝点を挙げた。1―1の後半37分、FW岡崎慎司(24=清水)が得たPKをゴール中央に蹴り込んだ。自身の代表通算7点目は日本代表の国際Aマッチ通算1000号ゴールとなるメモリアル弾。接触プレーで流血しながらも、ドリブル突破で先制点も演出し全2点に絡んだ。日本のエースが調子を上げてきた。

 後半37分、岡崎が倒されて得たPK。本田圭は左足でド真ん中に蹴り込んだ。ボールは右へ跳んだ相手GKの足の間を抜け、ネットに突き刺さった。「ちょっと危なかったけど、入って良かった。結果オーライです」。喜びと安どが入り交じった笑顔で振り返った。

 日本代表のPKはこれまで遠藤が蹴ることが多かった。本田圭は「ヤット(遠藤)さんが遠かったので」と説明したが、遠藤は「圭佑も得点が欲しそうだったし前線の選手が決めれば勢い出るから」とボールを抱えたままの後輩に譲った。半ば強引とも言える行動に本田圭の勝利と得点へのこだわりがにじみ出た。そしてPK戦以外では初めての国際AマッチでのPKを成功させた。しかも、これが日本代表の国際Aマッチ通算1000点目で、ザッケローニ監督に公式大会初勝利をもたらした。“持ってる男”の真骨頂を見せた。

 厳しい戦いだった。不可解判定でPKを与え同点に追いつかれ退場者も出した。本田圭も珍しく猛抗議。前半23分には接触プレーで顔面を負傷して流血した。前半35分には内田の縦パスを受けてドリブル突破。長谷部の先制点につなげた。1人少なくなってからは前線でターゲットになった。左足首を捻挫するなど傷だらけになりながら最後まで体を張った。

 「アウェーでの試合はこういうもの。その中で勝てたのは大きい」。本田圭は勝ち点3確保に満足感を漂わせた。左足首痛のため14日は全体練習を回避。宿舎で体を動かしたが、自力で歩ける状態で17日のサウジアラビア戦への影響はなさそう。ザッケローニ監督も「ケイスケには常にプレーの中心にいろと話している」と絶大な信頼を寄せるエースが乗ってきた。

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2011年1月15日のニュース