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接戦の要因は決定力不足 反省点も残ったシリア戦

[ 2011年1月14日 16:01 ]

日本―シリア 前半35分、先制ゴールを決める長谷部(左)
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アジア杯1次リーグB組 日本2―1シリア

(1月13日
カタール・ドーハ)
 サッカーのアジア・カップに臨んでいる日本代表は13日、1次リーグB組の第2戦でシリアを2―1で振り切り、同組首位に立った。微妙な判定のPKで失点し、退場者も出した試合を勝ち切ったことは評価に値するが、反省点がないわけではない。

 守りを固めたヨルダンとの初戦で引き分けた日本が、シリア戦でテーマの一つに挙げたのは「縦へのスピード」。前半35分の長谷部(ウォルフスブルク)の先制点は、内田(シャルケ)の縦パスと右サイドを縦に突破した本田圭(CSKAモスクワ)のプレーから生まれた。だが、全体を通し、決定力不足の課題は残されたままだ。

 前半11分、内田のクロスをフリーの前田(磐田)が頭で合わせながら、シュートは枠の左に外れた。先制後も押し込み続けたが、2点目がなかなか奪えず後半31分、PKを与えて同点に追い付かれた。37分の決勝点につながったPKの獲得には運も味方した。

 ザッケローニ監督は「ヨルダン戦に比べ、スピードが上がった」とみたが、接戦となった要因は「審判のせいではない。日本がもっと早く試合を決定付けなければいけなかった」と、苦言を呈した。1次リーグ突破への道筋はついたが、主将の長谷部は「このままではアジア・カップを取れる感じはない」と厳しい言葉でチームを鼓舞した。(共同)

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