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“岡崎2世”に本家が祝福メール「まさかプロになるとは」

[ 2011年1月13日 12:19 ]

<滝川第二・樋口 清水入団会見>ユニホームに袖を通した樋口は、色紙に目標を書き込み、気合十分にガッツポーズを見せる

 J1清水入りが決まった滝川二(兵庫)のFW樋口寛規(18)が12日、神戸市内のホテルで入団会見に臨んだ。10日に幕を閉じた全国高校サッカー選手権では8得点を挙げて得点王に輝き初優勝に貢献。宝塚ジュニアFC時代から日本代表FW岡崎慎司(24)と同じ道のりを歩んできたストライカーは、新天地でのさらなる飛躍を誓った。

 全国選手権のヒーローとなった2日後、樋口に再び晴れやかな舞台が待っていた。この日、神戸市内のホテルで仮契約を終え、清水入りが内定。その後の会見で「早くJ1の試合に出ることが一番。将来的には代表にも選ばれて世界で活躍できる選手になれたら」と決意を語った。

 大先輩を見て育ってきた。樋口は清水で活躍する日本代表FW岡崎と同じ4月16日生まれ。小学1年生時に同じ宝塚ジュニアFCでサッカー人生をスタートさせた。その頃から6歳上の岡崎と同じグラウンドでプレー。そして背中を追って滝川二へ進学した。岡崎はドイツ1部シュツットガルトへの移籍が決定的な状況で入れ違いとなる可能性が高いものの、「まだ足元にも及ばないけど、いつか追いつき、追い越せたらいい」と意欲。背番号は「検討中です。ご想像にお任せします」と清水の望月強化部長が示唆したように、岡崎の背番号23が有力視される。

 まさにシンデレラ・ヒーローだ。大会前まで進路は未定。だが3日の青森山田戦後に清水からオファーが届いた。プロへの思いを胸に走り切った大会は、決勝の久御山戦(国立)でも2得点で悲願の全国制覇に貢献。計8得点で逆転の単独得点王に輝いた。

 先輩からのエールも胸に刻んだ。カタールでアジア杯に参加中の岡崎からは「おめでとう。まさかプロになるとは」とメールが届いた。同強化部長は「岡崎二世と呼ばれているけど、岡崎と違ったものを出してエスパルスの樋口に大きく成長してほしい」と期待を寄せる。国立の舞台から夢の切符を手にしたストライカー。海外進出にも「できればプレーできたらいい」と夢を語った。高校サッカーでの財産を胸に、さらなる上のステージへ羽ばたく。

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2011年1月13日のニュース