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敵を幻惑!香川&本田圭“ダブル司令塔”で勝つ

[ 2011年1月9日 06:00 ]

<アジア杯日本代表練習>並んでウオーミングアップする香川(左)と本田圭。2人でダブル司令塔を務める

アジア杯1次リーグ・ヨルダン戦

(1月9日 カタール・ドーハ)
 アジア杯で2大会ぶりの優勝を狙う日本代表は9日、カタール競技場で行われる1次リーグ初戦でヨルダンと対戦する。左MFで先発する香川真司(21=ドルトムント)は、トップ下のMF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)と積極的にポジションチェンジを行うことを予告。本田圭も流動的に攻撃を組み立てる意向を示し、変幻自在の“ダブル司令塔システム”で白星発進を目指す。

 ヨルダン戦に向けて非公開で行われた8日の公式練習で、日本の誇る2人の司令塔が入念に連係を確認した。練習開始直後の現地時間午後3時45分の気温が30度まで上昇する中、ゲーム形式で左MFに香川、トップ下に本田圭が入った。香川は希望するトップ下ではなく左MFでの先発が確実だが、本田圭とポジションについて話し合ったことを明かし「圭佑君(本田)とは流動的にやろうと話をした。圭佑君がワイドに流れれば、自分が中に入っていく」と説明。積極的にポジションチェンジを繰り返して攻撃に変化をつける狙いだ。

 香川は本田圭を強烈にライバル視してきた。今季公式戦27試合12得点を挙げたドルトムントではトップ下でプレー。日本代表で本田圭の君臨する位置だが、昨年12月27日からの国内合宿では「チームでもトップ下をやっているので代表でもやりたい気持ちは強い。(本田圭と)かぶるけど、それは監督が決めること」とこだわりを見せていた。ドーハ入り後の紅白戦で左MFで起用されるとザッケローニ監督に2列目中央での出場を直訴。願いはかなわなかったが、本田圭との会談で流れの中でトップ下に入る“折衷案”を引き出した。

 FIFAランク104位のヨルダンは格上の日本を相手に守備を固めてカウンターを仕掛けることが予想される。敵陣深くでは相手DFが密集する可能性が高いだけに、スペースをつくるためにもポジションチェンジは効果的。普段は細かく指示を出すザッケローニ監督も「(香川と本田圭は)もちろん最初は違うポジションからスタートしないといけないが、お互いにスペースを見つけて動けば良い。彼らが持っている良い部分を出してくれれば」と欧州で結果を出す2人の司令塔に攻撃を委ねる方針を示した。

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