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なるか大迫超え 小兵ドリブラーと岡崎2世が直接対決

[ 2011年1月7日 16:54 ]

 第89回全国高校サッカー選手権は、8日に準決勝を行う。大詰めを迎え、得点王争いも激しさを増した。現時点では立正大淞南(島根)の加藤が7点で最多。滝川二(兵庫)の樋口が6点で追う。ともに全4試合で得点。2大会前に大迫勇也(現J1鹿島)が樹立した10得点の大会記録(首都圏開催となった第55回大会以降)更新も視野に入る。

 168センチと小柄な右MFの加藤は、ドリブルや鋭い飛び出しから利き足の左足で決めるのが得意。「今年は絶対的エースがいなかったが、自分がなってやろうと思っている。得点は毎試合取りたい」と意気込む。同校の南監督は「不器用な選手だが、ドリブルシュートに一つの形ができたから」とゴール量産の理由を分析。「勝ち上がるチームにはラッキーボーイがいる」とさらなる活躍を望んだ。

 樋口は一瞬のスピードで守備ラインの裏に抜け、ゴールを奪う。「仕掛けて前に出るのが相手には怖いFW。ワンタッチでDFを置いていく速さを意識している」。右脚付け根や右足首の痛みに耐えながらの出場が続く“岡崎2世”の、卒業後の進路は未定。「どこかに声をかけてほしい」との思いもプレーに込める。

 準決勝は5得点の滝川二・浜口も含めた直接対決。チームを決勝へ導く得点を求め、エースたちが火花を散らす。

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2011年1月7日のニュース