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名古屋 闘莉王不在の守備陣奮闘「スピリットを見せられた」

[ 2010年10月30日 17:18 ]

C大阪に勝利し喜ぶストイコビッチ監督(手前)ら名古屋イレブン

 【名古屋1―0C大阪】真価を問われる一戦だった。大黒柱の闘莉王がけがで欠場し、苦手とする速いパス回しが武器のC大阪が相手。そんな苦境をものともせず、名古屋の“赤い壁”がシュートをことごとくはね返した。ストイコビッチ監督は「われわれのスピリットを見せられた」と大きくうなずいた。

 前半28分、ケネディのPKで先制点を挙げたが、歯車がかみ合わない。サイド攻撃の要、金崎の負傷欠場も響き、4月のアウェー戦で苦しんだC大阪のカウンター攻撃に押された。
 闘将不在の最終ラインを守り抜いたのは、闘莉王とコンビを組むセンターバックの増川だった。191センチの巨体を投げ出し、一対一で家長を止めた。「全員、気持ちがこもっていた」と気迫あふれるプレーを見せれば、GK楢崎も後半、立て続けに横っ跳びの好セーブでチームを救った。守護神は「たまたま僕の届くところにきた」と少し照れながらはぐらかした。
 終了の笛が鳴ると、2人は真っ先に抱き合った。増川の「0点に抑えれば負けない」との言葉に、守備の中心としての自負がにじむ。次節の相手は鹿島。5月に4失点で敗れた相手への雪辱に向け、気勢の上がる1勝だった。

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2010年10月30日のニュース