俊輔スルーパス！兵藤２ゴールで横浜２季ぶりの３連勝

＜川崎Ｆ―横浜＞前半終了間際、同点ゴールを決めて中村と抱き合って喜ぶ横浜・山瀬（中央左）

　【横浜３－１川崎Ｆ】横浜は前半終了直前に中村のスルーパスから山瀬のゴールで追い付き、後半４分に兵藤のミドルシュートで勝ち越し。さらに兵藤の得点で突き放した。

　左足からの鋭いパスが局面を一変させる。横浜は中村が司令塔としての存在感を示し、川崎Ｆに逆転勝ち。２季ぶりの３連勝で上位戦線に加わってきた。「自分たちより上にいるチームに勝っていかないとね。前半１―１で終われたのが良かった」と、中村は汗をぬぐいながら振り返った。

　試合開始早々にＣＫから失点し、同点のチャンスを逃し続けた。だが、悪い流れを断ち切るプレーを繰り出せるのが中村の大きな強みだ。前半ロスタイム、一瞬のすきを突いて前線へ正確なスルーパス。山瀬は同点ゴールを奪うとすぐさま、背番号２５のもとへ駆け寄った。

　「（自分に）ボールが出た瞬間に（山瀬）功治は走りだしている」。前線の素早い動きだしを視野に入れながら、パスのタイミングを計る。その呼吸はぴったりだ。逆転して迎えた後半１８分にも中村―山瀬のホットラインから兵藤のダメ押しゴールが生まれた。

　木村監督は「うちの選手は動きの量と質で上回っている。３連勝、まあ気持ちいいね」と納得の表情。名古屋と当たる次節に向けて「ここで（首位を）たたかないとな」と、４連勝へも自信ありげだった。