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“本職”で躍動!本田「トッティ型」司令塔

[ 2010年9月3日 06:00 ]

本田(右)に指示を出す原監督代行

 【日本代表合宿初日】新生日本代表のエースとして期待されるMF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)が“本職”で躍動した。合宿初日に行われた11対11の戦術確認。海外組中心の主力組のトップ下に入り、何度も好機を演出した。指揮を執った原代行監督は「彼が一番生きる位置」と高評価。関係者によると、視察したザッケローニ新監督も本田のプレーに満足げだったという。

 本田はW杯南アフリカ大会で不慣れな1トップで奮闘。4試合2得点を挙げ、16強進出の立役者となったが、大会後に「自分はトップの選手ではないと思っている」と語っていた。本職のトップ下で国際Aマッチに先発すれば、5月24日の韓国戦以来。所属するCSKAモスクワではボランチで起用されて不満を抱えているだけに、W杯後初の日本代表合宿で理想のポジションを与えられたことは大きな意味を持つ。
 ザックジャパンでのプレーイメージはできている。2日後に迫ったパラグアイ戦に集中するため、この日は「暑いっすね。(ザッケローニ)監督は“みんなで頑張ろう“と言っていた」と言葉少なに会場を後にした。だが、日本代表合流前には理想の選手像について「強いて言えばトッティかな」と、セリエAで通算443試合192得点を記録している司令塔の名前を挙げていた。
 イタリア人指揮官の下、元イタリア代表FWを参考にプレースタイルを確立していく意向。「タイミングや駆け引きで相手を抜けるし、何よりも決定力がある。オレはサッカーはシンプルで、点を取ったヤツが一番偉いと考えている。結果を残さないと認められない。そういう部分で数字がすべて」と得点力ある司令塔が理想であることを強調した。日本の誇るレフティーが14年W杯ブラジル大会に向けて、本職の位置でさらなるスケールアップを目指す。
 ◆フランチェスコ・トッティ 1976年9月27日、イタリア・ローマ生まれの33歳。92~93年シーズンに16歳ながらローマのトップチームでデビュー。本来のポジションはトップ下ながらFWでもプレーし、06~07年シーズンにセリエA得点王。代表デビューは98年10月で、国際Aマッチ通算58試合9得点。07年7月に代表を引退した。1メートル80、82キロ。利き足は右。

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2010年9月3日のニュース