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ザック監督熱弁始動!本田に森本に“W杯忘れろ”

[ 2010年9月3日 06:00 ]

<サッカー日本代表練習>スタンドからザッケローニ新監督(上のボックスの右から2人目)がみつめる中、原監督代行(中)の指示を聞く本田(左)らイレブン

 W杯南アフリカ大会後初の親善試合、パラグアイ戦(4日、日産ス)に臨む新生日本代表“ザックジャパン”は2日、横浜市内で合宿をスタートさせた。メーンスタンド上のブースから視察したアルベルト・ザッケローニ新監督(57)は、練習前のミーティングでは代表イレブンに対し、W杯での実績にとらわれず自らの目で戦力を見極める方針を明言。温厚なイメージとは裏腹に、厳しい姿勢で代表戦士の絞り込みを推し進める。

【日本代表メンバー


 練習前にホテルで行ったミーティングで、ザッケローニ新監督がその物腰とは対照的な厳しい一面をのぞかせた。初対面となった代表戦士一人一人と握手を交わすと、まずは「素晴らしいW杯を戦ってくれた」と、W杯南アフリカ大会でベスト16に進出した岡田ジャパンの好成績を評価。だが次の瞬間、鋭い視線で「でもW杯は過去のこと。これから日本代表の新たな1ページを刻もう」と選手に“W杯の思い出”を捨て去り、気持ちを切り替えることを求めた。
 ザッケローニ監督はACミランを率いた1年目の98~99シーズンに、チームをいきなりリーグ優勝に導いた実績を誇る。だが、その翌シーズンの欧州チャンピオンズリーグではグループ予選で敗退。リーグも3位に終わった。過去の栄光を忘れ、さらなる好成績を残す難しさは身をもって体験している。それだけに、就労ビザを取得していないため指揮を執れない4日のパラグアイ戦、7日のグアテマラ戦についても「100%の力を常に出してくれ!フレンドリーマッチをフレンドリーと考えるな!」と慢心を排除するようクギを刺した。

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2010年9月3日のニュース