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本心は違うザック「新たな発見をするために注意深く観察する」

[ 2010年9月3日 07:19 ]

サッカー日本代表の練習会場に到着したザッケローニ新監督

 初の代表合宿視察にはチームバスとは別の車で移動し、黒いポロシャツにジーパンというラフなスタイルで会場入り。メーンスタンド上のブースで日本協会の大仁副会長らとともに練習を視察し、フォーメーション練習が始まると思わず身を乗り出した。ただ、練習の印象については「すでに選手についての知識もあったし、今回は注意深く見守っただけ」と話すにとどめた。だが、もちろん本心は違う。

 「絶対に主役を演じないといけない」と優勝を目指す来年1月のアジア杯に向け「今までの情報に加え、新たな発見をするためにこれからも注意深く観察する。日本代表にユニホームを着ることに誇りを持った選手を選ぶ」と代表戦士の人選には厳しい態度で臨む意向を示した。すでに就任会見ではJリーグの試合だけでなく、クラブの練習にもできるだけ足を運ぶことを宣言していたが、過去の実績にとらわれず自らの目で新たな戦力を発掘する姿勢をあらためて打ち出した形だ。
 9日にはビザ手続きでイタリアに一時帰国するが、ビザを取得し次第、ヘッドコーチのステファノ・アグレスティ氏ら、自らのスタッフを引き連れて日本にとんぼ返りする予定だ。まだ指導はスタートさせていないザッケローニ新監督だが、すでにサバイバルレースの熱い火ぶたは切って落とされた。

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2010年9月3日のニュース