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最後は力負け…日本、W杯初戦へ乏しい収穫

[ 2010年6月4日 22:06 ]

 【W杯強化試合 日本0―2コートジボワール】W杯前の最後の強化試合は収穫に乏しく、日本の課題ばかりが浮き彫りになった。岡田監督は「身体能力が高く技術もあるのは、カメルーンも同じレベル。先に失点しないことが大事だったが…」と振り返った。本番初戦を想定した試合で力負け。0―2の現実は重く、このままでは勝算は低いことが明確になった。

 先発メンバーは5月30日のイングランド戦と同じ。だが敵のプレッシャーをまともに受け、中盤でボールを回せない。身体能力差は歴然で、球際では競り負け、味方が連動してサポートに動けなかった。早々にFKから失点し、好機は本田のシュートくらいだった。
 後半は中村俊、中村憲、稲本を一気に投入。中盤の選手の距離が縮まってワンタッチのパスがつながるようになったが、ゴール前まで迫る力強さを欠いた。全体の動きが足りず、長谷部は「もっと前に出て行かないと駄目。戦う気持ちも出さないと」と悔やんだ。運動量でも相手に劣るようでは、勝ち目はなかった。
 これで国際Aマッチ4連敗。士気が上がらないままスイス合宿を終え、南アフリカへ旅立つことになる。「負けてもともとの気持ちでやるしかない」と本田。大事なのは強化試合ではなくW杯だが、自信をつかめなかった日本は、果たして本番で白星をつかめるのか。不安だけが膨らんでいく。(共同)

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2010年6月4日のニュース